うちのメインの軽自動車は、４速オートマです。でも乗っていて何か切り替わるタイミングがよくわからない。DOHCで50馬力がちっとも発揮されていないと思っていました。購入後3年目にして初めてその本領が発揮されました。「高速走行」です。今までは、このクルマは力がないので「ゆっくり走ろう」と言う態度だったのですが、燃費がよい速度を探ると、どうしても「ぬわわ」km+αと出ます。試しに走らせてみると、このギアセッティングは高速走行に合わせていることがわかりました。実際燃費もよく、上記のスピードからでもバンバン加速していきます。追い越し車線も怖くありません。狭いと感じていた屋根の低さも横風の影響が少ないという利点でした。モノだけでなくヒトもこういうことがあるかもしれません。実際、「走るのが遅い」というヒトが短距離でなく長距離にトライするとけっこう得意だったりします。走るのが遅い訳でなく、短距離走が向いていないだけです。可能性は、意外に弱点だと思っている要素の中にあるかもしれません。たとえば、同じことが続けられないヒトは、新しいものを見つけていくことができるのかもしれませんし、もっと長いスパンで見た時には本質的に同じより深いものを求め続けていたことがわかるかもしれません。長所について、逆もあります。今コストが安いとされる発電方法に乗り換えてみると、長期的にはコストも危険性も余計に増えることは体験済みです。長所に気付くことができたこのクルマには、出来るだけ長く乗りたいという気持ちが湧いてきます。もちろんこれでも遅いと感じるヒトも小さすぎると感じるヒトもいるでしょうが、僕の小さい+軽い物好きの性格に、実によく合っています。今持っている基準や単位を見直して、今あるものや過去を見直すことは、豊かに暮らしていく良い方法のようです。
