そういうタイトルの本がありました。道具と材料を合わせて100万円で6坪程の家を建てるという実践的なものです。もちろんこの中にキッチンやお風呂、トイレすら含まれていませんが、大切なのはこの小屋のような家を建てることは、はじまりに過ぎないことです。そこで手に入れたスキルを生かし、自分の好きな家を建ててしまおうと言う過激な内容です。自給自足を唱う生活をするとき、様々な既成概念から離れなければなりません。食べ物はスーパーでというのが当たり前では出来ません。醤油が必要だったら、まずは大豆を作る。作り方を人に尋ねる。普通、家は間取りを描いて、いろいろ言うと工務店が作ってくれる。そうではない家へのアプローチがこの本にはあります。もちろん、新たに建てずに今ある家を十分に生かして長持ちさせるのも手です。何もかも人の手を借りなければいけなくなっているこの状況は何か変です。カラダも壊れたらお医者さんや治療家の手を借りる。それが当たり前になっています。ですが本当にそれしかないのでしょうか。僕たちの頭の中には。知らず知らずのうちに教育されてしまった道筋がたくさんあります。その道筋を離れ、もっと自由に暮らす方法をが手元に増えればもっと幸せかもしれません。
