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祁答院町黒木817-4で整体してます。

【目的は何か】

2008/2/23

目的を忘れてしまうことがあります。


あなたが今の仕事を始めたとき目指したものは何でしたか?
知らないうちに日々のこまごまとしたことに気を取られて何をしたかったのか
何が自分の歓びだったのかを忘れてしまうことがあります。

身体的に疲れてしまってそうなることもあるでしょう。人間関係に疲れてしま
って喜びどころか憎しみのような感情すら抱いてしまうこともあります。

勿論そんな状態から抜け出すのは簡単だとは思いませんが、一旦自分をリラッ
クスできる環境において、はじめの心を思い出してみるのもいいことかもしれ
ません。

それは子供が好きだったのか、教えること、そして理解してもらえることの歓
びだったのか。一度思い出してみると、少し落ち着いて考えられるようになり
ます。


僕のような仕事でももちろん目的を忘れてしまうことがあります。そもそも自
己治癒力のある人を観て、その人の体の治りたがっている方向に向けてあげる
だけの仕事なのですが、その目的は相手が楽になることです。

決して自分の力を見せびらかすことでもなく、正解を探すことでもありません。
どんな方法でもいいから相手を楽にすることから目を離してはいけないはずで
す。


そこには「正しさ」という落とし穴があります。正しさは普遍的には存在しま
せん。あるルールの元で成り立つ一つの答えなのですが、それが絶対だと思い
込んでしまいがちであることは、少し考え直してみるべきです。


例えば子供をつい叱ってしまうとき、なぜそれはいけないのかを考えてみたほ
うがよいでしょう。ゆっくりと、頭を楽にして考えてみれば、そんなに大した
問題ではないことも多いものです。


学校に行かなければならないのか。毎日通わなければならないのか。成績は良
ければいいのか。当たり前だと感じていることでも一旦枠を外して、その本来
の目的に照らし合わせて考えてみると、学校が本来持つべき働きや整体が目指
すべきものが明確に見えてきます。

そこには必ずヒトという大切な存在がより楽しく生き生きと暮らしていく為の
手助けをするものだという、本来の働きや目的が忘れられていることに気がつ
くかもしれません。

先日スピーカーの仕事で、宮崎市内の明星幼稚園にお邪魔しました。ここの園
長先生は、少子化で園児数が減る中、いかにして園児を集めるかではなく、子
供がどう育っていくべきかを考え直し、悪役やヒーローのいるおきまりの発表
会をやめられました。そして園児みんなが主役でみんなが楽しめる、一人一人
の歓びを大切にする、そんな発表会を中心に据えた教育方針をとっておられま
す。

その結果園児も少しずつ増え始めているようです。この先生のように「目的は
何か」を忘れずに進めば自ずと良い方向に向かうのでしょう。目的を忘れずに
自分も他人もを生かしていきたいものです。