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祁答院町黒木817-4で整体してます。

【プロの言葉】

スノーボード好きが嵩じて、低い雪山を超えて向こう側の斜面を滑っていたことがあります。その時にガイドをしてくれた山崎祐和さん(漢字合ってるかな)のことを想い出しています。お元気でしょうか。一緒に滑っていた友人たちが30前後だった頃に彼は40代でした。以前存在していた雑誌「岩と雪」の表紙を飾ったこともあるクライマーで山岳ガイドです。プロだからただ厳しいのかと言うと実に優しく、身体能力は高く、独特の世界観を持っていてとても素敵な方です。雪山だけでなく岩山にも連れて行ってもらったり色んな楽しみ方を教えていただきました。一緒に呑んでベロベロに酔っ払ったかと想うと次の朝は、なぜか階段の踊り場でストレッチをしている。その姿は不思議な大人でした。そんな彼に言われたて心底響いた一言があります。ボクが雪山で無神経に動いていた時です。

「山ちゃ〜ん、そんなことしてると死んじゃうよ〜。」

ものすごく力の抜けた通る声でそう言われました。ハッとしたものの、緊張することなく「ありがと〜」とその場を離れたのでした。日常生活の中で危ない場面に遭遇すると無意識に大きな声で相手を威嚇するように注意をしてしまいますが、それは危険を回避し易くする言葉とは言えません。ボクのおかれた状況は本当に危なかったのでしょう。山に登っていると命の危険に遭遇することも少なからずあります。彼もきっと死の危険だけでなく死にも出会ってきたのかもしれません。そんな彼の「死んじゃうよ〜」は実に的確で危険を回避するに適した言葉のかけ方だったのだと今になって思います。相手の心の向きを変えるのに強い言葉が必要とは限りません。そっと相手の横に置く、心に届く声のかけ方はどんな仕事においても重要です。そんな経験から関わった方が良くなるために、怒ること、脅すことは技術的な未熟だと感じています。心が向きを変えられるような言葉遣いも人が元氣なるためにはとても大切です。

 

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桜の影


4月28日(水)は、午前中に加え17時〜19時の間も施術可能です。

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