僕の調整の基本は、偏ったエネルギーを逃がす事が中心なのですが、受けている方は何が起きているのかわからないことも多い様です。そんな時お客さんが発する言葉で一番多いのは「魔法」です。こちらは手応えがあるから解いているのですが、なかなか感じにくい。でも結果は感じられる。途中のプロセスが感覚的に抜けていると「魔法」になるのでしょう。セトリングは、偏って積算されたエネルギーを安定な方向へと自然に流し出すだけです。自然の法則に従って変化させると余計わかりにくいのだと思います。以前習っていた合気道では、重力方向へ腕の重さを抜くと、相手のカラダが感知できずに体勢を崩してしまうことを繰り返し体験していました。世の中にはこういうことが多いのかもしれません。自然な流れに乗せると、その流れ自体をヒトは感じられません。例えば、貧乏人がお金持ちを見ても、何をしているのかわかららないのに、魔法の様にお金が集まっている。実は難しいことをやっている訳ではないのに、視点や自分の常識というフィルターがそれを「錬金術」のように感じさせてしまうだけなのかもしれません。まぁ、僕もお金持ちになったことがありませんから、お金の魔法についてハッキリ断言することができませんが、そんなことのような気がします。カラダやココロのことも世の中で起きていることはわりと単純なことなのかもしれないと思い始めています。
