生きていく上で様々な行動で必要なものですが、ヒトの身体を見る上でも大切なものは「コンセプト」です。解剖学や生理学じゃないのかという声も聴こえてきそうですが、それすら一つのコンセプトのもとに必要とされているだけです。身体が、この環境の中でどう成り立っているのか。不調とは何なのか。回復とは何か。調整とは何をすることなのか。こういったことが一つの基準の上で語られることが大切です。「治る」とはどういうことなのかということをはっきりと伝えられる様になれば、自ずと方法は決まってきます。というより何でも良くなります。コンセプトに沿って使えるものならば何でもOKです。もちろん、コンセプト自体が完璧じゃなくてもいいんじゃないかな〜とも思っています。いろんなツッコミを受けながら修正していく、そしてどうしてもダメならば捨てる。再構築する。そんなことをくり返していれば次第に一つの概念が形成されていきます。ぼくの中で一つの概念が形成されて形らしきものになったのは、身体調整を仕事にして９年目の昨年９月です。それを「セトリング」と呼んでいます。
