古傷だと諦めてしまうことがあります。36年前、6歳の時の事故の痕をみせていただきました。足の傷です。本人も周囲も治るなんて期待していません。でもひょっとして少しでも楽になればと訪ねていらっしゃいました。少し時間はかかりましたが、今までに無いバランスの感覚を取り戻され、しっかり足に乗っていると感じられた様です。もちろんすべてがほどけた訳ではありませんから、繰り返しみせていただくことになりましたが、明らかに変化したことを実感していただきました。諦めなければほどけるキズもあります。事故の影響が長い間カラダに残るのは、精神的な問題もあるでしょうが、事故の瞬間に身を守ろうと反応して作った緊張がほどけないことが原因の一つです。これを丁寧にたどってほどいて行くと思いのほか楽になります。なかなか治らない後遺症や古傷も諦める必要は無いということです。これとはまた違う話ですが、30年近く寝たきりで首が硬直してしまい動かない状態の方でも、少しほどくだけで動きを取り戻すことができます。また、中学時代からの生理痛と25年経ってさよなら出来た方や、10年来の偏頭痛が消えてしまった方もおられます。古い付き合いだからといって大事にしていないで手放してみられてはいかがでしょう。
