スピーカーの話です。近くにレーザー加工機を貸してくれる場所があることに気づいたのが去年の冬でした。買うと5千万円程するものを一時間いくらで貸してもらえるのです。それから一年半の間、考えに考えて（実は潜在意識任せのところが多いのですが）ようやく面白い構造を思いつきました。見た目はただの150mm角の立方体ですが、巨大な箱や無限大の平面と同等の働きを持たせたいというのがコンセプトです。実際内部に平行面はなく、定在波は生じません。そして背圧が音にならずに抜けて行きます。段ボールのイメージモデルを持ち込んで実現可能なのか、加工の担当者に話を聞きに行きました。作りたい内容を伝えた答えは、「・・・一番簡単です。」爆笑です。うまくいけば今月末には試作が仕上がります。上記の考え方以外にも、板取に無駄がでないことや、接着剤を使用しないこと、つまり再生可能であること、アップグレードが可能であることなども満たすことができます。担当者の方とも話が盛り上がって、そこいら中にあるカットサンプルが全部スピーカーになりそうな勢いです。さあ、あとはCADで図面を引くだけです。出来上がったスピーカーからはどんな音が出てくるのでしょうか。
※実は、設計に筋反射テストも使っています。
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