genki switch

祁答院町黒木817-4で整体してます。

【赤瀬川原平】

genkiswitch2009-12-26

ちょうど5文字の名前でした。図書館で「常識論」という本を借りてきました。目次を開くと50以上のタイトルがあります。僕自身は、前衛芸術家としてバリバリの赤瀬川さんは全く時代が外れてしまっているのですが、「トマソン」に始まる路上観察学や千利休の話などで少し触れさせてもらっています。どの文も何とも言えない面白さなのですが、中古カメラに触れた文の中で「人生なんて金額ではなくて嬉しさである。」とありました。文脈なしにここだけとるのはちょいもったいないのですが、古くてどう写るのかわからない機械式カメラで撮った写真の出来上がりを待つ気持ちと、誰でもとれるカメラで撮った写真の出来上がりに対する気持ちの違いについて書かれています。最近ではデジカメで、撮った写真をすぐに見ることができますし、印画の具合も自分で調整もできますから、出来上がりを「待つ」ことやその仕上がり「具合」と言った感覚からはかなり遠く離れてしまっているかもしれません。待って具合を確かめるような嬉しさが感じられるモノやコトガラに触れて行きたい気がします。