年を取るのが楽しみです。今日は僕が研修させていただいた最年長、74歳の方の研修修了と療法士認定の日でした。彼はこれまでにたくさんの経験をし、誰にも引けを取らないほどの実績を持っているにもかかわらず、田んぼでたき火をしているときにふと思い立ち、人が治る手伝いができる技術を習得しようと取り組まれました。とても元気な方ですから、これからたくさんの人を元気にしていけることでしょう。年配の方を見て、いつまでできるのかと考える方もおられるでしょうが、それは何歳であっても同じことです。自分がいつ死ぬのかわかっている人はいません。その技術を得て、たとえ一人でも一瞬でも楽になることができればそれで目的は一つ果たされたことになります。年を取ることが、自分の生活を狭めることではありません。実際の年齢からの老若や見た目の若さを保つことが重要なのではなく、今できることにすぐ取り組むことのできる柔軟さと強さがその人を輝かせてくれます。輝きながら全ての力を使い果たすまで生ききることはきっと楽しいでしょう。
