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祁答院町黒木817-4で整体してます。

【意識の均衡】

2007/9/27

意識の均衡と退行催眠


はじめに自己紹介で、退行催眠を仕事にしていると書きました。ここでいう退
行催眠とは過去世を見るものです。こういうものは一体何の役に立つのでしょ
うか?
催眠セッション、しかも「過去世」や「守護神」などというと何やらいかがわ
しく感じるモノが出て来たり、深い精神面の治療のように聴こえますがその本
質は、「意識の均衡」を取り戻すために役立つものだという見方をしています。
そしてホメオパシー(同種療法)的な理解があれば、確かに自己修正に役立ち、
可能性として治療効果も期待できることがわかっていただけるのではないでし
ょうか。

「意識の均衡」とは【外部から意識する自分】と【内面から意識する自分】の
均衡=バランスです。「あなたはどんなひとですか?」と尋ねると、ほとんど
の人は「外部」を基準にした、または「外部」に規定された表現をします。
「どこどこの学校出身で、仕事は何で、やさしくて、協調性があると人にいわ
れます。」という感じです。

実は自分を見つめる時に外部の基準や=他人からの評価などを基準にしがちで
すが、その奥底には、ただ純粋にそこに存在している自分自身がいます。です
が自己を内部から規定したイメージというのは持ちにくく、表現しにくいもの
です。
 本来名前がある以前に自分自身の内部にある自分自身の世界を感じることは難
しく、簡単には内部の世界を外部の世界と等しく意識しにくくなっています。
子供の頃は逆でしょう。内部の世界だけで外部が存在しにくい。もちろん子ど
もに話をさせても大人が評価したことを話す子どもも多いのですが、その世界
の大部分は内部にあります。もちろんどちらもいけない訳ではありません。

子供には子供の豊かな世界があるし、大人には大人のミョ〜にリアル(笑)で
楽しい+αの世界があります。ですが、大人である私達にとってはこれがストレ
スの元になっていることもありますし、不安定な世界観につながることもあり
ます。
 
ところで意識の均衡をもたらす「催眠」とは一体なんでしょう?簡単にいうと、
「集中状態を作る手法」だと考えています。催眠セッションでは、俗にいう
「トランス」と言う半眠半覚醒の状態を作って自分のイメージの中にガンガン
集中して行きます。そして、催眠をかける術者のガイドによって自由にイメー
ジを広げることができますし、術者の想像以上に広がることも少なくありませ
ん。

そして、催眠セッションでみえているもの、それは本当に過去世や未来を見て
いるのかもしれません。もちろん誰にも確かめようがありませんが、見えてい
ることは否定できない事実ですよね。これは世の中のスピリチュアルな方々が、
その「ひらかれた」力を以て見てくださるのとはちがって、自分自身で見ると
ころが大きな違いです。

実際のセッションでは「インナーチャイルド」「ハイアーセルフ」「過去世」
そして「未来の自分自身」を見て行きます。何をやっているのかというと、自
己のイメージを4つの世界に投影して内部で確認作業をしていると見ることも
できます。そう、どれも自分自身なのです。

インナーチャイルドに投影するのは、本来の自分自身です。子供の姿にするこ
とで、自由に泣いたり笑ったりできますよね。ダダもこねられます。その自分
自身を笑って楽な状態にしてあげることができれば、ここにいる自分自身がも
っと良好な状態になれる可能性がありそうですよね。

次に見る過去世での姿、例えばそれがつくったものだとして、かなり無責任に
自由に過去の姿を借りて想像できます。いろんな過去の情報は持っていますか
ら、その中で適当なものを選んで、ある姿を想定すればいい訳です。自由に自
己を投影できるというのがこのセッションの素晴らしいところです。

反対にこれを現実の中に投影させたりしたら大変です。たくさんの障害や否定
が入ってしまって、自由な投影ができません。例えば僕は昔、どこか欧州系の
国の王様でした。をいをい!という声が聞こえてきそうですが、それでも誰も
否定できません。僕の見ているイメージですから誰からも文句を言われる筋合
いはありません(笑)。夕日と荒廃した都市を見てかなり憂いを感じていまし
た。(笑)

ハイアーセルフはより高次の自己と考えることもできますが、通常は守護神、
自分を守ってくれる存在として現れます。これはこれで自己の基準になる存在
として自分を見守る自分自身と考えることもできます。ちなみにクリスチャン
である僕自身のハイアーセルフは、かなりマンガチックな「イエス・キリスト
でした。

そしてこの世での未来の自分自身は、潜在的な自己の理想像と見ることができ
ます。これも実は現在の自分自身の投影ですよね。

 さて、これらをおよそ一時間以上、否定せずに見続けると意識の状態はどうな
るのでしょうか? この長い時間自己の内部を否定せずに認めつづけるという
作業を繰り返して続けて行きます。そこに内部があることを何となく感じられ
るようになります。

 普段の生活では、実際は内面の世界で遊んでいるのに、いやいやこんな自分じ
ゃダメだとか、空想している自分を否定こそしないでしょうが、肯定すること
もありません。ですが一時間以上に渡って自分の内面の世界に意識を向け、そ
れを認め肯定し続ける作業をすることで、そこに自分自身の内部を、はっきり
とではないかもしれませんが、意識できるようになります。
 
これによって「均衡」がとれはじめます。これまで外部しか存在しないと言え
るような不安定な状態だったものが、内部を持つことができ、何となくですが、
これまでの自己の意識の状態がいかに不完全であったのかがわかります。

逆にその不思議な「安定感」を感じられることもあります。感覚的にに言うと、
これまでは、分度器のような半円の状態だったものが、きれいな円になったよ
うな感じです。この丸〜い状態を作り出す一つの簡単な手法が催眠なのです。

音楽や絵画など芸術が日常の人はこの内部とともに生きていますから、不要な
ように思いますが実はかなり現実面=外部に支配されています。意識の形がより
○に近く4分の3くらいの円かもしれませんが、それもまた、きれいな円にな
るように思えます。現実には大人の世界に生きたままで、子供の世界を取り戻
すともいえるかもしれません。

そして治療効果の可能性としては、この4つの視点から自己を捉え直すことで、
現在の自分の状態が確認できます。すると、万が一問題があってもそれに気付
くことができれば、人間の持つ豊かな自己修復機能が働いて、よりらくちんな
状態へと経過することができる可能性があります。こういう意味でホメオパシ
ー的なんですよね。

ホメオパシーとは、簡単に言うと、たとえば熱が出ている時は、身体が熱が出
ていることに気付きにくくなっていると考え、熱が上がる作用を持つものを摂
取することによって、身体が現在熱が上がっていることに気付かせ、熱を下げ
るようにはたらかせる手法です。(詳しくはインターネットで検索して下さい。
たくさんのわかりやすい説明があるはずです。)

一方で、議論されやすい問題は、4つのセッションで見たビジョンがホントな
のかどうかという点です。はっきり言ってそんなことは問題ではないと思って
います。確かに、ここで見ているものは一体何であるのかについて議論する
ことも可能ですが、まず100%答えは出ません。

ただ、過去の事例を個人的に振り返ってみると、不思議なことに、複数の過去
世を見た場合に、共通点を持った出来事や関係が現れることもあります。また、
試しに「勝手に自分の過去を想像してごらん」と言ってもなかなか整合性のあ
る一つのお話を短時間に創ることは難しいものです。 そういう意味ではホン
トっぽいな〜と思っています(笑)。

最終的には、受けた方々がご自身で判断されればいいと思います。受けておら
れないかたで、いろんなご意見をお持ちの方もいらっしゃるとは思いますが、
まあまずは受けてみられてはいかがでしょうか?ちなみに催眠を受けている時
は、アミューズメントパークの100倍ほど楽しいだけです。 

  ・・・・あ、ここんとこはコソッと営業トークです。(笑)

催眠セッションで意識がバランスした状態は不思議と自然です。自分が外部に
振り回されなくてすむようになるかもしれません。なぜか? 自分というもの
をしっかり感じることが出来るからかもしれませんね。