genki switch

祁答院町黒木817-4で整体してます。

【周波数特性】

genkiswitch2017-06-09

スピーカーの話です。周波数領域からの視点からだけでは音楽再生は出来ないという話があります。ボクも実際にそうだとは思っていますが、現在、周波数特性をとことん追求したスピーカーはありません。どちらかというと馬鹿にしているふしすらあります。過去に日立=Lo-Dの河村さんという方が設計されたHS-10000というものがありました。可聴帯域をカバーし、他に類を見ないフラットな周波数特性を実現したものです。平坦な特性を目指す為に壁に埋め込み無限大バッフルとして使うことが前提と言う、世界に四台しかないものです。この音を聴いたことはありませんが、そういうアプローチも大切なのではないかと思うのです。オーディオだけではありませんが研究者が逃げている部分がある様な気がします。予算の問題もあるのでしょう。もちろん音楽を再生するにあたって全ての条件を理想的にしなければならないという訳ではありません。また、耳で聴いてそれと同じ音が出せるスピーカーを作りあげることすらとても難しいことですが、研究者であれば周波数をフラットにする方法について考えて行くことも新しい世界を切り開く一つの切り口になるはずです。


※実際には可聴域を全て再生できなければならないかと言うとFMの生々しい音楽を聴けば高域は16KHz以下でも十分な気がします。低い方はどうでしょうか。ラジオから流れる瑞々しい音はたぶん100Hz程度ではないでしょうか。周波数だけでなくもっと違う要素も必要だという話はまたこの続きで。


(写真は「オーディオの足跡」というサイトからお借りしました。http://audio-heritage.jp/LO-D/speaker/hs-10000.html