genki switch

祁答院町黒木817-4で整体してます。

【触れる技術】

genkiswitch2013-05-31

ヒトのさわり方というものは不思議と難しく、ただ触れればいいという訳でも無さそうです。術者が手を相手のカラダに置くということは、これから何かをする訳ですから意志が入りやすい。こうしなければという意識が相手のカラダに伝わると、それが相手の反応を呼び起こしてしまいます。どちらかというと、「此の身体はどこへ動くのかな」と触れて、それを次の動作に繋いでいく、という考え方の方が身体を動かしやすい気がします。そもそも他人の身体ですから、そんなに勝手に動く訳がありません。それともう一つ、力の入った「点」を作らないことがコツです。別の目的で一点に力を集中することはありますが、そこには、はっきりとした目的が存在しています。相手のカラダを動かす際には、そういった触れ方はしません。指先や掌底部など、術者が力を入れやすいところを中心にして相手を動かすのではなく、相手の動きを妨げないように「面」で触れるようにします。これは自分の周りに起きていることに接する時もそうなのかもしれません。相手の一言=点に反応してそこで力比べをすると「ケンカ」になります。そのことばの背景や存在自体に触れてみると、以外に相手は困っているだけだったりします。自分以外の他者に触れる時、それは手だけではなく、コトバも、意識すらも、そっと手を置くように、相手の動きを感じるように触れていくことが大切なのかもしれません。