バネ指ってご存知ですか。肥厚性腱鞘炎というのだそうです。手術するとけっこう簡単に治るものらしいのですが、術後に微妙な違和感を感じることがあります。70過ぎの方でバネ指の手術をして、やはり違和感が残っておられました。丁寧に緩めたり緩みすぎているところは締めたりしていくと、指がスムーズに動き始め「昔にもどった！」と喜んで帰られました。腱鞘炎だと思い込んでいる場合もそうなのですが、本当に腱鞘部に傷がついている場合とバランスの崩れから来る痛みと二通りあるようです。後者の場合は手当てのしかたによっては、そこに痛みがあったことすら忘れてしまう程に楽になることがあります。手術をした場合も、患部は手術によって治るもののその周囲の、不調だった間の緊張が取れていないことがあります。こういうときは丁寧にその指を動かしている部分を細かくバランスをとって行くことで違和感を消して行くことができます。
