genki switch

祁答院町黒木817-4で整体してます。

【走者の不安】

genkiswitch2010-05-11

高校の駅伝選手でした。10kmの区間を走ると、いつも6〜7kmあたりで、どうしても「このまま行けそうにない」不安に襲われて少しペースを落としてしまうというのです。そしてゴールした後に力が残っているのがわかるのでしょう。これが何とかなるかと訊かれて試すことにしました。毎週の様に基本的な調整を繰り返していましたから、全体のバランスはかなり良くなっていたのですが、調べて行くと思わぬところに鍵がありました。膝の裏側の緊張です。通常はほとんど出て来ない緊張なのですが、7kmあたリの状態に身体を変えてみるとこの緊張が強くなるのでした。全身のバランスを整えた上で、これを解いてみました。翌週に結果を訊くと「不安なく走れました」との返事です。不安などのこころの問題は、精神論に走ることも少なくありませんが、身体が起因していることがあるということの好例です。何かの原因で作っていた膝の裏の緊張が、ある程度疲労して来た頃に表に出て来て、身体の動きをほんの少し変えるのでしょう。それが不安を呼び起こし全力を出すことが怖くなってくる。ある先生は骨盤底筋の弛みが不安を引き起こすと言っておられます。からだとこころが別々のものだと考えているとこの答えは出て来なかったかもしれません。そして、自分の先入観をすっかりはずして、からだと対話することが大切です。