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祁答院町黒木817-4で整体してます。

【外を見る子】

2007/4/16

いつも教室の窓の外を見ている子がいるとします。
何度注意しても、すぐ外を見てしまう。

何故でしょうか?自宅で気になることがあったからでしょうか?今話されている
テーマに興味が無いからでしょうか?それとも教卓の先生のことが、大好きで構
ってほしいからでしょうか?それとも好きな子が外にいるからでしょうか?

整体の観点から見ると、その子の「身体が窓側に捻れている」可能性を考えます。

例えば、その子の身体が左側に捻れているのであれば、その子をどこに座らせる
かで、黒板が見やすいかどうかに影響します。教卓から見て右側に窓があるとし
て、その子を窓の横に座らせたとします。するとその子は左=窓に向きやすい身
体ですから、楽な姿勢をとると、いつも黒板とは違う窓の外ばかり見ていること
になります。「正面を向く」ように言ってしまうのは簡単ですが、言われた方も
言った方も苦しくなるばかりです。何てったって持続できませんから。身体の捻
れが原因であれば、言われた方は、知らないうちに窓の外を向いている可能性が
高いのです。

それを無理に黒板の方を向かせるとしたら、その子にはストレスが溜まっていき
ます。右に捻ることが難しいのですから、落ち着きも無くなるでしょう。手遊び
をはじめるかもしれません。そんな時、もし可能であれば、試しに反対側に座ら
せてあげてみて下さい。ひょっとしたら落ちついて黒板の方が見れるようになる
かもしれません。(そうでない場合は、別の原因ですから、ひとつ余計な可能性
が消えるわけです。)柔軟に対応できるとしたら、お互いにが余計なストレスを
感じずに楽になれるかもしれません。

その子の窓の外を向く原因が身体の捻れであった場合、その子が持っている捻れ
の原因にも、いろんな可能性が考えられます。生まれつきの場合もあるでしょう
し、過去の病気の影響や、事故の影響、気にも留めていない小さいころの尻餅の
影響、精神的な打撃の痕跡など、いろんな原因で身体が捻れてしまうことがあり
ます。

身体がうまく機能していて、バランスしているのであれば、自己治癒力によって、
時間の経過とともに修正されることもあります。ですがもし、ストレスを受け続
けるような環境におかれていたり、緊張がほどけなくなっているような場合は、
人の手を借りてしまった方が解決が早い場合があります。

また機会を改めて書くと思いますが、大人同志でも同じことが言えます。固有の
身体に固有の性格、それが後天的で変化させられるものと、先天的な傾向で変え
られないものがあります。先天的な部分が作った性格に対して、いくら文句を言
ってもしょうがありません。あきらめる?いやいや認めた方が早い。
「そういう人なんだな〜へぇ〜」って。

話題にされやすい性格だけでなく、それを作り出している、それぞれの身体の特
徴を受け入れ、他人と向き合うことで、いろいろなことがスムースに運ぶかもし
れないというお話でした。なかなか難しいですけどね(笑

はじめて書かせていただいたので、緊張して硬い話になってしまいました。
次回はもっと柔らかく、そして楽しく。(笑