人が不調から回復するには時間が必要なこともあります。例えば蚊にさされたとして、どれだけ腕のいい治療家がいても、そのさされたあとを一瞬で消すことはできません。どんなに短時間であったとしてもからだが変化するだけの時間が必要です。当たり前のようですが、これが少し長い時間になってくると「治らない」と考えてしまいがちです。果たしてそうでしょうか？刺激を入れてからだの変化を促すと身体の早さで変化し始めます。そしてその変化のすべてを知覚できる訳ではありません。閾値以下の変化が起き続けていても人はそれに気付くことはできません。ですが、少し待って様子を見てみると時間をかけて次第に変化して行くことがわかります。最終的に本人が治ったと感じるまでに１０日以上、あるいはもっとかかることもあります。では待てないとどうなるのか。アアデモナイコウデモナイとやり続けて自分が何をしているのかわからなくなってしまうかもしれませんし、手法によっては相手を弛めすぎてしまったり、緊張させてしまったりして、不快感や倦怠感を残すことになる可能性も否定できません。少し促して、あとは待つ。これができると効率が良くなります。身体調整教室その３では、この治るということの理解のために「頭蓋仙骨療法」を中心に取り上げて行きます。痛みについても話す予定です。
※6月の教室予定はこちら→http://d.hatena.ne.jp/genkiswitch/20110606
※催眠教室は定員まであと２人となりました。よろしければどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/genkiswitch/20110523/p1
