大げさなタイトルになってしまいました。原子力発電所が大きな事故を起こしてから、世の中に変化が現れています。「実は高コスト、実は不要」。そういったことが、井戸端会議でも当たり前に出てくるようになりました。ここで大切なのは、勿論「原発」のこともありますが、もっと広く目を向けて「安全、必要」と言われるもの、「当たり前になっているモノゴト」に対してもう一度考え直す必要があると言うことです。これまでと同じように「何々は良い」と言われて、鵜呑みにしないことが大切だということです。例えば、発電方法の中でも「地熱」は、「火山国」日本向きだなどと言われていますが、高コストで無駄堀も多いということや温泉の枯渇という問題は、なかなか表に出てきません。全ての発電方法には問題があるということを忘れないで冷静に判断していく必要があります。だいたいそんなに電気ばっかり使ってどうすんのという視点も大切です。同様に「からだ」に対しても、これが必要あれが必要などと言って商売の種にされていますが、一つの人工的な食品を取り続けたときの問題を放射性物質の影響と同じくらいのスパンで見渡しているものはあるのでしょうか。20年後が保証できる食べ物は、伝統的に食べられて来たもの以外ありません。生命や生活のあり方を本質的に見つめ直し、冷静に必要なモノやその量を見極めていかないことには、今回と同じようなことが様々な局面で現れてくるであろうことは想像に難くありません。たくさんのモノゴトの秘密というものは、きちんと考えないことから始まってしまいます。今何が必要なのか、それはどうやって手に入るのか、人に迷惑を与えないのかなどなど、様々なことを考えて生きていくことが、今回のような未来の他人にまで迷惑をかけてしまうことを避けるために必要な態度です。
