身体を整える時、手技はもちろんですが言葉の使い方はもっと大切です。例えば「あなたの悪いところ」というだけで、「悪い」という言葉に相手の身体は緊張し、次の不調を作り出すことがあります。どんなに腕のいい整体師や治療家でも相手の自己治癒力なしに症状の改善はできません。相手の能力が最大限発揮される状態を作り出せるように言葉を使っていく方が有利です。「だいじょうぶ」だと言う安心感と自分の心身や生活環境に対する信頼が持てれば、自己治癒力はどんどん発揮されていきます。本当に急を用し注意を促さなければならないときも丁寧なやさしい言葉で話しかけることが大切です。整体師や治療家が自分自身を整え、息を乱さずにお客さんに接することができるようになること心がけながら、相手をモノではなく一人の尊敬すべき人間として丁寧に言葉をかけるようになれば、自然にお客さんが元氣になっていきます。
