健康優良児で生まれて、小学生でとても成績が優秀な子がいても、２０歳になったら只の人になっていることもあります。ですがその人が３０歳を超えたあたりから力が認められてお金持ちになり、４０代で破産しますが５０代でその実績が評価され、６０の頃には逆に批判を受けるようになり、７０過ぎて亡くなる頃に６０代の批判は間違いだったと再評価される。そして１００年後にやっぱり批判される。この人はいい人、素晴らしい人なのかどうかに答えはありません。学校の成績を含めた他人の評価がその人間の正当な評価なるとはかぎりません。それぞれの視点も含めて、「こういう人だ」と決めつけない、ある程度の余裕を持って人を見ることが大切です。評価を保留することは相手だけでなく自身の可能性を肯定する入り口にもなります。目の前にいる人は、今そうなのであって、過去も未来のこともわかりません。それは、体調を崩したり、こころが壊れたりして、いまちょっとお休みをしている他人や自分がいたら少し余裕を持って、ゆっくり待ってみることも大切だということです。
